わからないことはわからんと言う

日々のわからないことについて考え、それでわからなければわからんと言うブログ

問いかけの作法: チームの魅力と才能を引き出す技術を読んだ

ハイライト

  • 問いかけは相手に質問を投げかけ、反応を促進すること
  • 良い問いかけ作りにはサイクルがある

読んだ本

なぜ読んだ

  • 自分に投げかける問いかけを改善することで、理解力が向上すると考えた
  • ビジネスサイドと話す時に、ユビキタス言語を発掘しやすくなると考えた
  • メンバーが意見を発せられるミーティングを設計したいと思った

印象に残ったこと

問いかけは未知数にライトを当てることで、投げかけた相手の反応を引き起こす行為

チームのポテンシャルを引き出す望ましい「反応」をねらって、どの未知数に、どのようにライトを当てるとよいか、「質問」を工夫すること。これが、問いかけの本質なのです。 安斎勇樹. 問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 (Japanese Edition) (p.87). Kindle 版.

問いかけをする理由について納得できた部分だった。

また、新しいことを理解するときにもこの考え方は適用できると考えた。 理解したい対象の未知数にライトを当てるような問いかけを自分自身に対して行えると感じた。

例えば、主語の抽象度を変えて、「私にとって、この技術はどう役に立つのか?」とか「チームにとって・・・」。 または、制約を加えてみたり。

問いかけのサイクル

良い問いかけとは、「見立てる」「組み立てる」「投げかける」という3つの行為のサイクルによって成立している 安斎勇樹. 問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 (Japanese Edition) (pp.119-120). Kindle 版.

良い問いかけにはサイクルがあると述べられていた。 より良い問いかけを作るには、フィードバックを取り入れた継続的なプロセスが大切なんだなあと気づきになった。

1つ1つのミーティングをぶつ切れにせず、フィードバックを次に活かせられるような仕組みづくりも重要だなあと考えるようになった。

見立ての精度を高める三角形モデル

見立ての精度を高めるために三角形モデルというパターンを利用すると述べられている。 下記は三角形モデルの構成要素である。

場の目的:ミーティングや1on1の目的

見たい光景:チームにとって望ましい状態

現在の様子:チームの現在の状態

安斎勇樹. 問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 (Japanese Edition) (p.164). Kindle 版.

見立ての本質は下記のように述べられている。

対象Aは、Bと解釈できる」と、対象に新たな解釈のラベルを貼り付けること 安斎勇樹. 問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 (Japanese Edition) (p.131). Kindle 版.

私は、人間が何かに解釈を加えるためには、解決したい課題など特有のコンテキストが必要だと考えている。 三角形モデルはそのコンテキストを可視化するのに役立てられるなと読んでいて感じた。